要件定義の進め方

システム開発の大炎上を防ぐために、上流工程(前工程)に位置する「要件定義」について、考えていくブログです。

要件定義書の作り方
PDCAサイクルではなく、PDCサイクルを回そう
あるべきV字モデルについて整理した
スコープを決めてから、QCDの議論をしよう

バッチ処理とオンライン処理の違い

バッチ処理 オンライン処理 バッチ処理とオンライン処理の使い分け 結論:バッチ処理の必要性を吟味しよう プログラマの仕事を始めたころ、バッチ処理プログラムを作ってくれと言われたことがある。その当時は、なんとなく一連の処理をするプログラムのこと…

IPAの非機能要求グレードの小項目を理解する(No1/119:運用スケジュール)

非機能要求グレードの問題点は、活用への障壁が高いこと [No1][A.1.1]可用性>継続性>運用スケジュール ①通常日の運用時間 ②特定日の運用時間 ③計画停止の有無 運用スケジュールに関するまとめ 結論:非機能要件として、運用スケジュールについて合意しよう…

システム開発におけるスコープとは何か

スコープとは スコープを決める=する/しないをはっきり決めること する/しないをはっきりさせると、要件定義書の表現が力強くなる 結論:考え抜いて、スコープを決めよう 下記の記事で、QCDの議論をする前に、スコープを決めようという趣旨の記事を書いた。…

デグレードを防止するためにやるべきこと

デグレードとは? デグレが発生するメカニズム 影響調査が必要な個所 デグレを防止するためにやるべきこと 結論:デグレードを防ぐために、共通変数やモジュールの振る舞いの変化に着目しよう。 システム開発で、最もやってはいけないのが、デグレードだ。こ…

IPA(情報処理推進機構)の非機能要求グレードの概要を理解する

システムに対する要件定義を行う際は、機能要件定義と非機能要件定義を行う。 機能要件の定義自体は、さほど難しくない。顧客がやりたいことを丁寧に詰めていくだけだ。しかしながら、非機能要件の定義は難しい。機能じゃない部分全般に対して要件を定義する…