要件定義の進め方

システム開発の大炎上を防ぐために、上流工程(前工程)に位置する「要件定義」について、考えていくブログです。

要件定義書の作り方
PDCAサイクルではなく、PDCサイクルを回そう
あるべきV字モデルについて整理した
スコープを決めてから、QCDの議論をしよう

やる気がなくても仕事を進める方法

やる気がなくても仕事を進めるルール なぜこのやり方がうまくいくのか うまくいく理由1:1日の始まりにやることがはっきりしている うまくいく理由2:最も重要なタスクを最初にこなせる うまくいく理由3:マルチタスク化を防ぐことができる アイビーリーメソ…

会議の種類は2種類のみ、プロジェクトを成功に導く会議の進め方

はじめに 会議とは何か 会議の種類は2つしかない ①認識合わせ ②意思決定 会議の進め方 会議前にやること アジェンダの用意 議事録の用意 資料の用意 会議中にやること 会議後にやること 会議後の作戦会議(社外との会議後の場合) 議事録の発行 宿題事項の刈…

モヤッとした仕事を進める方法

モヤモヤな仕事とは モヤモヤを解決する方法 モヤモヤな仕事は儲かる それでもモヤモヤする時は 結論:とりあえずやってみて、モヤモヤを少しずつ解消しよう モヤモヤな仕事とは モヤッとした仕事を割り振られたことはないだろうか。モヤッとした仕事とは、…

資料作成の8割はバックデータ作成

資料作成の8割はバックデータ作成 プレゼンというのは 裏どり作業は省略されることがある 手を抜けば数分、手を抜かなければ数日 裏どり作業はしんどい 結論:面倒くさくても、なるべく自分の目で確認しよう 資料作成の8割はバックデータ作成 昔、大学の授業…

IPAの非機能要求グレードの小項目を理解する(No7/119:端末)

[A.2.1]可用性>耐障害性>端末 ①冗長化(機器) ②冗長化(コンポーネント) 耐障害性(端末)に関するまとめ 結論:非機能要件として、端末の冗長性について合意しよう [A.2.1]可用性>耐障害性>端末 今回は、耐障害性(端末)について紹介する。耐障害性とは…

システム開発の炎上を止めるためにできること

炎上の定義 炎上を止めるために出来ること 納期を遅らせる 期待の品質を下げる 現状の品質を早く上げる まとめ 結論:粛々と火を消そう プロジェクトというのは、炎上しやすいものだ。あっちでも炎上し、こっちでも炎上する。火消し屋なんていう役割が、存在…

タスクを漏らさない方法としてのメール処理術

はじめに タスクを管理するツール メールによりタスクを管理する方法 前提事項 ルール ルール1:アクションが必要なメールについては「受信トレイ」フォルダに入れたままとする ルール2:アクションが必要ないメールについては「終わり」フォルダに入れる ル…

テキストボックスに関する要件定義

テキストボックスとは テキストボックスに対して決めるべき要件は入力に関する要件 ①:テキストボックスに入力可能な文字種類 ②:テキストボックスに入力可能な文字の最小数および最大数 テキストボックスの入力に対する要件の例 結論:テキストボックスに関…

小さな気遣いとして、ドキュメントに名前を入れよう

仕事をしていると、部署名無しかつ氏名無しドキュメントに出くわすことがある。誰が作ったのかわからないドキュメントだ。日付も、部署も、名前も書いてない。そういうドキュメントを見ると、この人はあまり責任分担というものを意識していないのかなと思っ…

IPAの非機能要求グレードの小項目を理解する(No6/119:サーバ)

[No1][A.2.1]可用性>耐障害性>サーバ ①冗長化(機器) ②冗長化(コンポーネント) 耐障害性(サーバ)に関するまとめ 結論:非機能要件として、サーバーの冗長性について合意しよう [No1][A.2.1]可用性>耐障害性>サーバ 今回は、耐障害性(サーバ)について…

COCOA開発における品確責務はどこにあったのか

はじめに COCOAの品確責務はどこにあったのか? そもそも、COCOAの品確の責任を果たせる体制だったのか? 顧客の対面となるベンダは、人材派遣会社や商社の類であってはならない 品質を確保する意思のあるベンダが、一次請けとして厚生労働省の対面に立つべ…

仕事ができると幸せになれるとは限らないが、不幸を防ぐことはできる

お金があれば幸せになれるとは限らないが、不幸を防ぐことはできる、というのはよく聞く話だ。 お金があれば、自分が本当に目指す生き方をできるとも限らないが、食べる物にも困らないし、病気になっても病院に行って病気を治すこともできる。生きていくため…

どういう資料が要件定義書となりうるのか

はじめに 要求と要件の違い どのような資料が、要件定義書となりうるのか? 結論:命令系の文章は要件定義書となりうることを意識しよう はじめに 仕事柄、要件定義書と書かれた資料を拝見することが多い。フォーマットは結構ばらついている。ある要件定義書…

あるべきV字モデルにおけるレビューの実施タイミングについて整理した

あるべきV字モデルにおけるレビューの実施タイミング ①:要件定義書作成完了後 ②:要件定義書に対応するテスト仕様書作成完了後 ③:設計書作成完了後 ④:設計書に対応するテスト仕様書作成完了後 ⑤:実装完了後 ⑥:設計書に対応するテスト仕様書作成完了後 ⑦…

画面要件を定義するときに利用する部品

部品名称一覧 各部品の使い分け 各部品に関する要件の定義方法 結論:部品の名称の認識を顧客側とベンダ側で合わせておこう 画面の要件を定義するときに、画面内に配置する部品の項目を理解しておくと要件定義がしやすい。以下に、項目の一覧を示しておく。…

規模を見積もってから時間を見積もろう

見積は2種類存在する 規模を見積もらないと、時間を見積もれない 何人でやるのかが決まらないと、時間を見積もれない 結論:納期の話をする前に、まず、規模を見積もろう 長い間プロジェクトに携わっていると、納期だけが決まっているプロジェクトに出くわす…

IPAの非機能要求グレードの中項目を理解する(A.1 可用性>継続性)

A.1 可用性>継続性 継続性に関するまとめ 継続性に関する記事一覧 A.1 可用性>継続性 req-definer.com 上記の記事で紹介したIPAの非機能要求グレードに関して、小項目をちょっとずつまとめてきた。今回まとめた項目は、中項目としての継続性に分類されるも…

IPAの非機能要求グレードの小項目を理解する(No5/119:稼働率)

稼働率を決めるうえで大切なことは、業務が停止したときにどのくらい困るかを明確化すること 24時間365日稼働するクラウドサービスの場合 まとめ 結論:まずは、業務の停止許容時間を決めた後に、目標稼働率を決めよう 今回は、稼働率について紹介する。 ①稼…

プログラムしか書けないエンジニアの需要はますます少なくなる

インターネットがない時代 インターネットが出現した時代 スマホが出現した時代 自動コード生成ツールの出現 プログラマーの仕事の仕方の変遷 設計者と実装者(プログラマー)の境界がなくなる これからの時代に向けて スキルアップのパターンは2つある 終わり…

IPAの非機能要求グレードの小項目を理解する(No4/119:目標復旧水準(大規模災害時))

[No1][A.1.4]可用性>継続性>目標復旧水準(大規模災害時) 目標復旧水準(大規模災害時)についてのまとめ 結論:大規模災害が起こった時のことについて話し合っておこう [No1][A.1.4]可用性>継続性>目標復旧水準(大規模災害時) 今回は、目標復旧水準…

システム開発におけるベンダ選定の3ステップ

ベンダ選定における重要なポイントは、組織力 ベンダ選定の3ステップ ステップ1:良い要件定義書を書く ステップ2:ベンダに見積もりを依頼する ステップ3:ベンダを選定する ベンダ選定の3ステップの図説 結論:要件を定義しなければ、見積もりを依頼で…

IPAの非機能要求グレードの小項目を理解する(No3/119:目標復旧水準(業務停止時))

[No1][A.1.3]可用性>継続性>目標復旧水準(業務停止時) ①RPO(Recovery Point Objective):目標復旧地点 ②RTO(Recovery Time Objective):目標復旧時間 ③RLO(Recovery Level Objective):目標復旧レベル 目標復旧水準(業務停止時)に関するまとめ 結論:…

平均的には、プログラマ⇒SE⇒ITコンサル⇒プロマネの順で年収は1.2倍ずつ増える

IT業界における平均年収(dodaの募集案件ベース) 抽象的な問題解決能力とコミニュケーション能力が年収を左右する 平均的には、プログラマ⇒SE⇒ITコンサル⇒プロマネの順で年収は1.2倍ずつ増える 要件定義スキルの良い点は、そのスキルが汎用的かつ陳腐化しにく…

IPAの非機能要求グレードの小項目を理解する(No2/119:業務継続性)

[No1][A.1.2]可用性>継続性>業務継続性 ①対象業務範囲 ②サービス切替時間 ③業務継続の要求度 業務継続性に関するまとめ 結論:非機能要件として、業務継続性について合意しよう [No1][A.1.2]可用性>継続性>業務継続性 今回は、業務継続性について紹介す…

PDCAサイクルではなく、PDCサイクルを回そう

職場ではPDCAを回しましょうという言葉が良く出てくるのだが、個人的には、Aという部分に引っかかっている。Aというのは、Act(改善)の頭文字なのだが、ActしたらまたCheck(評価)が必要なんじゃないのか?と思ったりする。今回は、PDCAについて整理をする。 P…

バッチ処理とオンライン処理の違い

バッチ処理 オンライン処理 バッチ処理とオンライン処理の使い分け 結論:バッチ処理の必要性を吟味しよう プログラマの仕事を始めたころ、バッチ処理プログラムを作ってくれと言われたことがある。その当時は、なんとなく一連の処理をするプログラムのこと…

IPAの非機能要求グレードの小項目を理解する(No1/119:運用スケジュール)

非機能要求グレードの問題点は、活用への障壁が高いこと [No1][A.1.1]可用性>継続性>運用スケジュール ①通常日の運用時間 ②特定日の運用時間 ③計画停止の有無 運用スケジュールに関するまとめ 結論:非機能要件として、運用スケジュールについて合意しよう…

システム開発におけるスコープとは何か

スコープとは スコープを決める=する/しないをはっきり決めること する/しないをはっきりさせると、要件定義書の表現が力強くなる 結論:考え抜いて、スコープを決めよう 下記の記事で、QCDの議論をする前に、スコープを決めようという趣旨の記事を書いた。…

デグレードを防止するためにやるべきこと

デグレードとは? デグレが発生するメカニズム 影響調査が必要な個所 デグレを防止するためにやるべきこと 結論:デグレードを防ぐために、共通変数やモジュールの振る舞いの変化に着目しよう。 システム開発で、最もやってはいけないのが、デグレードだ。こ…

IPA(情報処理推進機構)の非機能要求グレードの概要を理解する

システムに対する要件定義を行う際は、機能要件定義と非機能要件定義を行う。 機能要件の定義自体は、さほど難しくない。顧客がやりたいことを丁寧に詰めていくだけだ。しかしながら、非機能要件の定義は難しい。機能じゃない部分全般に対して要件を定義する…