要件定義の進め方

システム開発の大炎上を防ぐために、上流工程(前工程)に位置する「要件定義」について、考えていくブログです。

要件定義書の作り方
PDCAサイクルではなく、PDCサイクルを回そう
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【積読のススメ】デジタル積読(つんどく)の進め方

学生時代の思い出と積読

筆者は、学生時代に、大量の本を所有していた。特に、コンピュータ関連の書籍に関しては、おもしろそうだなと思ったものはすぐ買っていた。買ったけど読まないものもあった。バイト代のほとんどは、本代に消えていたと思う。本棚に本が入りきらないので、段ボールに入れて管理していた気がする。

今はコンピュータ関連の仕事に就いているが、不思議なもので、その時買ったけど読まなかった本は、今、役に立っていることがある。コンピュータの原理原則というのは、あまり変わっていないので、名著に限っては、その内容が、色あせることがないのだ。

 

本があまりに多すぎるので、読みたくなった時に、本がどのダンボールに入っているのかを探すのも一苦労で、この本どうしようかな・・・と思っていた時に、少し世の中の風向きが変わった。家庭用高速スキャナが登場したのである。

富士通 PFU ドキュメントスキャナー ScanSnap iX1600 (最新/高速毎分40枚/両面読取/ADF/4.3インチタッチパネル/Wi-Fi対応/USB接続/フラグシップ/書類/レシート/名刺/写真)(Black)

これは、当時、画期的であった。書類をまとめてスキャンしてくれるのである。本を

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裁断してセットすれば、一気にスキャンしてくれるので、部屋にある本をすべてデジタル化できるではないか、ということで、急いでScanSnapを購入して、スキャナを開始した。いざやってみると、思っていたほど高速ではなく、1時間に6冊くらいしかスキャンできなかった。何百冊もあったので、2週間くらい、ずっとスキャンしていたと思う。そんなこんなで、結構な時間をかけた苦労のかいあり、1つのハードディスクに格納した書籍を、好きな時に読み返すことができるようになったのだ!

この時をもって、書類をデジタル形式で保管するという、私の中でのデジタル積読の歴史が始まったのだ。小話はさておき、今回は、デジタル積読というのを紹介したい。

 

 

積読(つんどく)とは

最初に、積読とは何かを説明する。

積ん読(つんどく)は、入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する言葉である。 

出所:積読 - Wikipedia

一般的には、あまり良い意味の言葉には捉えられていない。せっかく買ったのに、読まずにほかっておくということだから、無駄なことしている、という解釈をされる。

ただ、筆者としては、積読自体が悪いことではないと思っている。本というものは、買ってすぐ読まなければならないものではないし、知識というものは、ある日いきなり必要になるものだ。必要な時に、素早く必要な情報にアクセスできるという点で、積読は良いことなのだ。

 

デジタル積読とは

デジタル積読とは、その名の通り、デジタル書籍で積読をすることである。ただ、ネット検索した限りは、そこまで一般的な用語ではないようだ。まあ、デジタルデータを積むことなんてできないから、馴染みのない言葉になってしまっているのだろう。以下に、デジタル積読のメリデメを整理する。

 

デジタル積読のメリット

デジタル積読のメリットは、主に以下の3点だ。

メリット①:積んでおく場所を気にしておく必要がない

デジタル積読における最大のメリットは、置き場所を気にする必要がないという点だ。ほぼ無制限に積読ができる。積読をすると、本を置く場所に困り、捨てる本を決めなければならなくなるのだが、デジタル積読の場合、本を捨てる必要がない。従って、一度購入した書籍は、ずっと自分の知識として、保持しておくことができるのだ。

メリット②:必要な時に、必要な情報を、簡単に参照することができる

データはデジタル化されているので、いつでも情報を簡単に検索することができる。全ての本を対象として検索することも可能だ。また、気になった文章や、役に立つと思った文章に、マーカー線を引くこともできる。

 

メリット③:即購入・即積読ができる

デジタルデータの良いところは、買ってすぐ使えることだ。欲しい書籍のデータをダウンロードすれば、すぐ本を読むことができる。筆者も、たまに即購入をしている。調べ物をしていて、インターネット上の情報だけではわからないことがあった時に、本を買ってみて、試し読みをすることがある。

デジタルデータとしての書籍がない時代は、わからないことがあったら、本屋に行って、色々な情報を探して、、、ということになるのだが、デジタルデータとしての書籍がらある時代は、本屋に行かずとも、書籍のサンプルをダウンろーしてみる、ということができるのだ。

次の日にしか解決できなかった問題が、今日解決できるようになるのだ。

 

デジタル積読のデメリット

デメリット①:デジタル書籍を管理する媒体が必要である

書籍自体はデジタルデータとして管理されているので、デジタルデータを閲覧できるための機器が必要となる。大抵はスマフォで事足りるのだが、いかんせんスマフォは画面が小さい。代替機器として、パソコンやタブレットも必要となる。

 

デメリット②:不要になった書籍を売るということができない

デジタルデータは、劣化することもなく、転売することもできない。なので、基本買ったら保有し続けることになる。

 

デメリット③:パラパラ読みができない

パラパラ読みというのは結構便利で、筆者の文章が読みやすいかどうかや、どんな内容なのかをざっくり把握する際に活用することができる。デジタルデータには、本の側面の小口というのがないので、本をパラパラめくって読むということができない。

 

デジタル積読の進め方

すぐに参照できる有益な情報を持ち歩けるという点で、デジタル積読というのは、非常に有効なのだ。以下に、デジタル積読の進め方を紹介する。

①良書の選定

デジタル積読をするにあたっては、とにもかくにも本を積読していかないといけない。しかも、良書を積読していきたい。そのために、本屋に行こう。色々な本の内容を確認するならば、やはり、本屋で中身を確認するのが早い。本屋に行って、実際の本を数ページ読めば、それが自分にとって良書なのかそうでないのかは、すぐわかるはずはだ。

②本屋で購入

注意してほしい点は、立ち読みだけで終わらないということだ。ブックカフェなら飲み物を頼む、本屋ならばら気に入った本を買う。本屋もビジネスでやってるので、本屋にとって利益にならないことはしないようにしよう。

 

③流し読み

買った本は、流し読みしよう。おすすめの読み方は、目次をざっと見て、興味があるところを拾い読みする方法だ。全部を読まなくても、いつでも読めるのだから、今、最も興味があるところだけ、さくっと読んでしまえばよい。

 

気に入った本をピックアップできたら、Kindleなどで、デジタルの本をまとめ買いしよう。積読の狙いは、必要な時に、必要な情報を取り出し、活用することだ。必要な情報を素早く選別し、デジタルデータとして保有しておくという意識をしよう。

 

Kindle等で購入

Kindle等で、本を購入しよう。スマホKindleアプリを入れる、という方法もあるが、スマホ自体は画面が小さいので、専用の端末を持っておく方がよい。

 

 

⑤必要になったら読む

積読した本に書いてある情報は、いつ必要になるかわからない。「そういえば、あの本に、こんなこと書いてあったな」と思った時が、本の読み時だ。

 

筆者おすすめの積読書籍

今でも、時々読み返すことが多い書籍を紹介しておく。

req-definer.com