要件定義の進め方

システム開発の大炎上を防ぐために、上流工程(前工程)に位置する「要件定義」について、考えていくブログです。

要件定義書の作り方
PDCAサイクルではなく、PDCサイクルを回そう
あるべきV字モデルについて整理した
スコープを決めてから、QCDの議論をしよう

モヤッとした仕事を進める方法

モヤモヤな仕事とは

モヤッとした仕事を割り振られたことはないだろうか。モヤッとした仕事とは、何をすればいいのかよくわからない仕事のことだ。大抵、上司もモヤッと感じているが、とりあえず部下に振った場合に、このようなことになる。

なぜモヤッとしているのかと言うと、問題が明確化されていない、即ち、あるべき姿が定まっていないか、もしくは、現状把握ができていないからだ。仕事とは、問題を連続的に解決する行為である。問題とは、あるべき姿と現状のギャップだ。あるべき姿が定まっていないと問題を明確化できない。現状把握ができてなくても問題を明確化できない。問題を明確化できないと、解決策を見出せないので、仕事でモヤモヤしている状態となる。

モヤモヤを解決する方法

モヤモヤを解決する方法は一つしかない。あるべき姿の明確化と現状の把握だ。

あるべき姿については、「ゴールはどこか、どういう状態になっていればいいのか」を仕事の依頼者とすり合わせると良い。なるべく具体的な状態を詰めることが望ましい。ただし、依頼者もゴールをわかってないことがあるので、案を複数検討し、提案してみると良い。

現状把握については、「何を調査すべきか、調査の進め方はどうすべきか」についてすり合わせると良い。依頼者も、なんとなく問題がわかっているけれども、なんとなくしかわかってない。まずは、何をするのが良さそうか、自分で考えていかねばならない。

モヤモヤな仕事は儲かる

そうは言ってもなかなかモヤモヤするかもしれない。しかし、考えてみて欲しい。モヤモヤな仕事は、儲かるのだ。誰も手をつけられないから、そういうモヤモヤを解消できる人は重宝される。難しい仕事を任せられる人と認識されるであろう。あるべき姿と現状を丁寧に調べれば、モヤモヤは必ず解消できるはずである。モヤモヤは金になる、と考えて、動いてみよう。

それでもモヤモヤする時は

それでも、いざやってみようとすると、モヤモヤするかもしれない。そんな時は「モヤモヤしている」と上司に言ってしまえばいい。モヤモヤを解消するのは上司の役目だ。抽象的な問題を具体化して部下に指示を出すのは上司の役目だ。

モヤモヤは、放っておくと鬱の素になる。鬱になる前に、モヤモヤを解消しておこう。

結論:とりあえずやってみて、モヤモヤを少しずつ解消しよう